まーくんの8種混合ワクチン接種のために、
近所の動物病院に行ってきました。
犬の注射というと、狂犬病注射が嫌で、
打たれた瞬間、
会場から1kmは軽く離れた我が家まで飛んで逃げてきてたような
過去の子たちのイメージがあったので、どきどきしてたのですが、
優しい女医さんとアシスタントの方に油断したのか(女の人、大好き犬)、
あっけなく終わりました。
それよりも問題は、
「元気そうだからいいですけど、ちょっと細いですね」と言われたこと。
前回の健康診断から12日で3.4kg→4.5kgと体重は増えているんですが、
確かに、まーくん、子犬のくせに、
ちっちゃい頃からあんまりコロコロしていないんです。
我が家に来てからは、
パッケージに表示されている月齢と体重に合わせた分量を
結構厳密に守ってドッグフードやスナックを食べさせてきたのですが、
「指示を守らなくても、もうちょっと増やしていいですよ」とのこと。
まーくん、私が悪かった(しかも飼い主は太めだ)。
早速、帰宅後からちょっとずつ量を増やしてみています。
それと、まだ確定ではないのですが、まーくん、
陰睾の恐れありとのことです。
触診しながら、「う〜ん、もうひとつが見つかりませんねえ」と女医さん。
小さすぎて見つからなかった可能性もあるみたいなのですが、
もうしばらく様子を見て、それでも見つからなければ、
お腹のなかで止まってしまった睾丸の摘出手術を
生後6カ月あたりでしなければなりません(腫瘍になりやすいため)。
私の育ての親の「お母ちゃん」に電話で報告したら
(お母ちゃんは、犬、猫、鳥、うさぎ、
蚕に鈴虫まで一通り生き物を飼ってきているので、相談役なのです)、
「あっりゃあ、まーくん、片金かなっ!? まあ、ええが、
片金は犬でも人間でも、ぎょーさんおるんじゃけえ、
大したことじゃあねえ。手術だけはしちゃんねえ」
………。「かたきん」。
愛情がこもってんだか、侮蔑的なんだか、なんとも微妙な表現ですね。
そうそう、それともうひとつ大きな発見。
親知らずの雑種のまーくん。体毛の色や耳、尻尾の形からいっても
おそらく柴犬の血が入っていると思われるのですが、
みなさんの柴犬のイメージってどんなものでしょう?
私の場合、小・中学校時代に飼ってた豆柴のチコ
(雌。我が家最後の血統書付きの犬)がおとなしく賢かったので、
どうもそういうイメージで考えていたのですが、
お医者さんによるとどうも違って、
気性が激しく、負けん気の強い犬種なのだそうです。
「だって、西洋の猟犬は、鳥の猟に使われてきたんですけど、
柴犬は、本来、猪や熊相手に闘ってきた猟犬なんですよ」
と先生。
えええええっ、まーくんにそんなワイルドな血が流れとんですかいな。
また、複数の犬と集団で獲物を追いかける西洋の猟犬と違って、
柴犬は、飼い主(猟師)と1対1で狩りに出かけていた犬なので
「集団のなかでもまれる必要がなかったぶん、
人間との上下関係で優位に立ちやすい」のだそうです。
だから、きっちり上下関係を教えこんで、
あくまで人間さまがリーダーだということを
わからせないといけないんだって。
というわけで、「些細なことも肝心です」と先生が教えてくださったのは、
ドアを出入りするときは飼い主が先、犬が後。
どんなに急かされても、ご飯は人間が食べてから犬に与える。
家と外の両方で飼うときは、
お座りしないと家のなかに入れないように徹底する。
散歩のときは、人間より先に歩かせない……など。
2回めのワクチン接種が済む1カ月後まで散歩はさせませんが、
いやはや、犬を飼うにあたって、んな体育会みたいな訓練が
必要とはこのトシまで知りませんでしたわ。
でも、しつけトレーニングに時間をかけすぎないのも
柴の血をもつ、まーくんには大事なんだそうです。
「洋犬は30分くらいのトレーニングにも耐えられますが、
この子の場合は、1回5分程度で切り上げてください。賢いんで」
とのこと。
賢いということと集中力がないってのは矛盾すると思ったのですが、
柴犬というのは「やってることの先が見えてしまう賢さ」があるんだとか。
確かに、うちのまーくんも、ご飯のときに指示しなくても、
勝手に、先読みしてお座り→お手→臥せまでやるようなところがあって、
そういうのが、柴の特長なのだと教えていただきました。
柴のいい飼い方は
「好奇心旺盛で何にでも興味のある特性を活かして、
いろんなことを教えてやること」なんだそう。
ワタクシ、これから、ますます教育ママになりそうでございます。