「今回は、付録つきですから」とばかりに、ばっちり輪ゴムをはめられ、
とても立ち読みできそうになくて買った、『YOUNG YOU』。
くそぅ、やられたと思いつつ、帰路につき、
うちに付いて、ハチクロのクリアファイルに、また「やられた」と苦笑し、
本編『ハチミツとクローバー』を読んで、さらに「やられた」と涙。
この作品がもっている、ギャグとマジのいい感じの波を、
今回のクリアファイルと、本編のセットがまた表しているやあね。
クリアファイルは、何故か80年代!
(竹本くんが近藤マッチで、はぐちゃんが聖子ちゃんカット!)
そして、本編は、限りなく切ない!
ラストの見開きは、あくまで「予告」だと思うんだけど、
わかってて、それでも、涙がふるっ。
二度と戻ってこない、宝物のような青春時代そのものの漫画だと、
理解してずっと読んできていたけど。駄目ねえ、(涙が)来る時は来る!
……つかねぇ、
「なぜか ただの1枚も写真が残っていない僕ら」だなんて。
やめましょうよ(涙)。
写真に残しておく必要性なんて感じないくらい、
みんなが一緒にいる時間が当たり前な仲間だったんだよねえ。
昔、花本センセが、自分探しの旅から帰った竹本くんと
はぐちゃんの2ショットを撮ってたと思うけど。
全員一緒の、まぶしい、『蒼いフォトグラフ』的な写真
(うみのセンセが80年代で攻めてるんで、恥を捨てて書いてやるぞ、
そうよ聖子ちゃんの曲よ)は、きっと1枚もないんだろうし、
そう思うと、青春が終わった花本センセが撮った
写真のタイトルが『最後の夏休み』だったことも、改めて切ないなあ。
ところで、みなさんにとって『ハチクロ』って
やっぱり、ご自分の青春時代(進行形だったり、過去だったりいろいろだろうけど)
を重ね合わせてしまう作品だったりするんだろうか?
私の場合は、1ミリも重なるところがないというか。
甘酸っぱさとは無縁の学生時代だった気がするです。
中学も高校も大学も。
おそらく、それなりに夢中になって生きてはいたんだろうけど、
まぶしさのカケラもなかったというか、
真山が着てる「青春スーツ」とは違う次元の、
恥ずかしい思い出しかないんだよなあ。
だからって当時と比べて成長した部分もないんだけど。
ふううううう、と思ってたら、
木曜に編集部にまとめて送った原稿のフィードバックが、
これまたまとめて、いま、ファックス爆弾と化して連射中。
うぉぉおぉ。10日までに直して、先方確認とって納品?
結構、厳しいっすよ、こりゃ。
今日の、クリニック、キャンセルして正解だったな。