80年代、リアルタイムで放映されていた頃、
話題になってから観始めたもので、高部知子演じる娘は、
もう壮絶な風貌で、壮絶にグレまくっていた。
何が原因で非行に走ったのかもわからずしばらく観続けて、
たぶん途中で観るのをやめたのだと思う。
どういう結末で終わったのか記憶にない。
今日、たまたまTVをつけてみたら、
『積木くずし真相』をやっていて、最後まで観てしまった。
でも、またまた途中からだった。
明日放映の後半は、全部観たいと思う。
ドラマとしては、豪華なキャストが気に入った。
くたびれまくった館ひろしが、
「こういう役柄もいけるのか」となんだか新鮮だったし。
観ていてひどく辛くなるのがわかりつつ、
なんだか観てしまう磁力みたいなものを、この手の家族の崩壊ドラマに感じる。
自分に、一緒に暮らす家族が今いないから、
余計にそう思うのかもしれないけれど、
家族がうまく機能している状態というのは
(どういう状態をしてうまく機能していると言うべきなのか、よくわからないけれど)、
結構奇跡的なことだと、根本的に思っているからだろう。
「人の不幸が見たい」わけではない。
壊してしまいたいと願っているわけでなく、
むしろうまくいくことだけを願い、努力しているはずなのに、
何故か歯車が食い違う典型的なものが家族だろうから、
その「何故か」とか、「気がつけば」の、ある形が知りたくなる。
知ったからといって、たとえば自分が家族をもったとき(そんな日が来るとして)
直接役立つとも思わないんだけど。